cinque-2

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その言葉をどう解釈していいかわからずに戸惑っていると。 トン、と忍くんが、私の肩に頭を預けてきた。 ドキッとして、また体が固く強張る。 甘い香りが、さっきよりもずっと強くなった。 リキュールを一気に煽ったように、頭がクラクラする。 ………どうしよう。 どうしよう、私。 何もかもが、おかしいよ。 「────真白さん。……俺さ」 おでこを私の肩に乗せ、顔を伏せたまま。 忍くんがおもむろに口を開いた。 私は無意識に息を止めてしまう。 何を……言おうとしてるんだろう。 怖いような……でも、聞きたいような。 複雑な感情が胸に押し寄せてくる。 忍くんの体が小さく動いて、直後大きな手が私の後頭部に触れた。 その手に引き寄せるような力がクッと入って。 ────抱きしめられる、と。 私はとっさにそう思った。  
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