cinque-2

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ドキドキしたり、安心したり……。 かと思えばまたドキドキしたり。 私の感情、一体ホントにどうなってるんだろう。 でも今回のことで、一つわかったことがある。 それは、忍くんが……私にとって、すごくすごく大きな存在になりつつあるということ。 恋愛とか、友情とか、その感情がどのカテゴリに分類されるのか、それは私自身まだよくわからないけれど。 ……でも、忍くんがとても大事な人だってことは間違いなくて。 彼を失うって思ったら、本当に怖かったし、絶対にいなくならないって言葉には、とても安心した。 そして何より、一番私の心に響いたのは──。 『俺は、兄貴じゃない』 ………あの、一言だった。 そう、忍くんは、透さんじゃないんだ。 当たり前のことだけど……二人を重ねて見ていた訳ではないけど。 でもキッパリそう言い切ってくれて、改めてよくわかった。 忍くんは……忍くんなんだ…って。  
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