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※※※※※※※ 「それってさぁ。好きになり始めてるってことなんじゃないの?」 翌日の仕事終わり。 ファミレスでご飯を食べながら、私はハラちゃんに昨日の話をかいつまんで話して聞かせた。 聞き終わるなり、ハラちゃんが核心を衝くようなことを言ったので、私は口に含んでいたドリアを吹き出しそうになる。 「そ、そこまでの感情はないよ! そんな……す、好きとか……」 「でもドキドキしたんでしょ? 嫌いな男になんかドキドキしないじゃない」 「………それはまぁ……そうかもしれないけど……」 気管に入ってむせそうになり、私はコクリと水を喉に流し込んだ。 ふうっと一つ息をつく。 「確かにドキドキはしたけど。……でもそれって、状況のせいもあるのかなって……」 「え?」 「ほら。恋愛対象として見てなくても、暗闇で二人っきりなんて状況だったら……相手が誰でもドキドキしたんじゃないかなぁ…って」 「……ああ。吊り橋効果ってやつね」  
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