otto-2

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「これからも今まで通り、木曜日ここに来てもいい?」 忍くんがボーッとしているので、私は姿勢を正して改めて彼にそう尋ねた。 少し下から顔を覗き込むような仕草をすると、彼はハッと我に返ったようにパチパチと瞬きを繰り返した。 「えっ……ホントに……来てくれるの?」 「………うん」 「………毎週?」 「忍くんさえよければ」 「────そりゃ、俺はもちろん」 そこで忍くんは言葉を止め、困惑を顕にして後頭部を軽く掻いた。 「なんか……びっくりした……」 まだどこかふわふわした様子で、忍くんはぼんやりと呟く。 あんまりにも彼が驚いているその様子を見て、私は逆に不思議に思って首を傾げた。 「なんでそんなにびっくりするの?」 「………そりゃ、だって。嫌な思いばっかりさせてるから……。今日ここに来てくれたこと自体、奇跡みたいに思ってたし。……ましてや今日もまた、訳わかんないことになっちゃったし……」 「それは、まぁ…。予想外ではあったけど。……でも私、さっきちゃんと言ったでしょ? 木曜日ここに来るの、楽しみに思ってるって」  
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