otto-2

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………ぶっちゃけ。 1年近く付き合って、透さんとそういう関係になったのは、たったの2回。 付き合ってからなかなかキス以上のことに進まなかったのは、透さんがまだまだ子供の私に、とても手を出す気になれなかったからだそうだ。 まぁ、色々いきさつがあって、初めて結ばれたのは夏の終わり。 2回とも、彼の家じゃない。 つまり何故そのことを忍くんが知ってるかって言ったら……透さんが話したとしか、考えられない。 (………ちょっと……、ううん、それってかなり、ショックだよ……) 大好きな人との初体験を、宝物みたいに思い出にするのって、女の子だけなんだろうか……。 男の人は嬉しくて、カッコつけて、大人になったんだぞって、周りに自慢したいものなんだろうか……。 「真白さん」 ボーッとそんなことを考えていると。 いつの間にか背後にいた忍くんに不意に名前を呼ばれた。  
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