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────とにかく、その話はもう少し後のこと。
今はまず、ドルチェ食べることに集中しなきゃ。
私の本来の役割はそこなんだし。
ちゃんと私なりの感想伝えて、自分のするべきことぐらいは全うしないと。
首を軽く振り、とりあえず私は脳内から、初体験の思い出やら透さんと忍くんへの複雑な思いやらを、一旦弾き飛ばすことにした。
「じゃあ……どうぞ」
少し緊張気味の声で言い、忍くんはお盆からドルチェのお皿をテーブルへと下ろした。
私は改めて、テーブルの前で正座になる。
(わ……可愛い……)
真っ白な楕円形のプレートに、綺麗に飾り付けられたドルチェを見て、私はじーんと感動してしまった。
ドルチェは視覚でも楽しむものだって忍くんが言ってたけど、ホントにその通りだと思う。
前回のドルチェも凄く美味しかったけど。
タッパの中の少し形の崩れたものと、今回のそれとでは、第一印象が全く違っていた。
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