otto-2

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────とにかく、その話はもう少し後のこと。 今はまず、ドルチェ食べることに集中しなきゃ。 私の本来の役割はそこなんだし。 ちゃんと私なりの感想伝えて、自分のするべきことぐらいは全うしないと。 首を軽く振り、とりあえず私は脳内から、初体験の思い出やら透さんと忍くんへの複雑な思いやらを、一旦弾き飛ばすことにした。 「じゃあ……どうぞ」 少し緊張気味の声で言い、忍くんはお盆からドルチェのお皿をテーブルへと下ろした。 私は改めて、テーブルの前で正座になる。 (わ……可愛い……) 真っ白な楕円形のプレートに、綺麗に飾り付けられたドルチェを見て、私はじーんと感動してしまった。 ドルチェは視覚でも楽しむものだって忍くんが言ってたけど、ホントにその通りだと思う。 前回のドルチェも凄く美味しかったけど。 タッパの中の少し形の崩れたものと、今回のそれとでは、第一印象が全く違っていた。  
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