第一章 禁断のゼーンズフト ♯1

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「…あ、ホントだ。唯が転送してくれてました。そうですよね、先生は電車止まってること、私より先に知ってますよね」 3年生の名瀬は、部活のメーリングリストから、アドレスを外されている。 そこで、名瀬と同じ楽器を担当する2年生が好き好んで…いや、この役目を他の誰かに盗られたくない勢いで、名瀬へのメール転送係を担当している。 「いや、名瀬は本当にいつもみんなのことを考えてるよな。でも、ほら。早く拭かないと、風邪引いたら大変だぞ?タオルとか持ってるか?」
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