第1章 日常の終わりと共に

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俺の名前は桂木春。 彼女いない歴が年齢とイコールになる高校二年だ。 欲しいとは思うけどできない理由が何個かある。 「お兄ちゃん、 おはよう」 一つ目がこいつ、 銀髪の女の子だ。 こいつは俺の妹で桂木白っていう。 小学四年生────つまり今年で10歳になる。 「おはよう、 ご飯できてるから早く食べて学校行きな」 「うん、 わかった。 いつもありがと」 白が満面の笑みを作ってくれる。 さて、 これが俺の彼女作れない理由の二つ目だ。 両親は五年も前に死んでしまった。 このせいで俺は家事で手一杯になったんだ。
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