第1章 日常の終わりと共に

4/23
前へ
/48ページ
次へ
ニュースキャスターの声が聞こえる。 それは悪魔だとか天使だとかいまだに慣れない単語が耳に入る。 五年前────この世界に穴が空いた。 その中からは化物としか言えないような生き物を連れた人間が沢山出てきたらしい。 その人間達は悪魔と名乗り世界中に攻撃を仕掛けた。 それを止めたのが天使と名乗る人だったという話だ。 正直俺は五年経った今でも信じられない。 「何度聞いても馬鹿らしく思えるのはなんでだろう」 「お兄ちゃんが冷めてるだけだと思う。 私のクラスにはいるよ、 天使の子」 白はニュースを見て目を輝かせる。 白みたいな年頃はこういう話が好きなんだろう。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加