第1章 新たなる戦い

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キ-- ガンッ トラックが、衝突する音が鳴り響く どうやら、1人の女性がトラックに跳ねられ、そのトラックも、近くの店へ激突し 大惨事を招く事故が発生した まるで、これから起こる 大事件の幕開けかのように ・ 鳥の鳴き声が聞こえる朝早く、1人の青年が 荷物をまとめていた 「兄さんにこれを見せないと…あ、もうこんな時間か…」 青年の名は 呉島光実。仮面ライダー龍玄として この沢芽市を救った英雄の1人 現在は、学業に励みながら、兄である呉島貴虎の手伝いをしている 光実「よし、行こう」 光実は、家から出て 貴虎の元へ向かった ・ 貴虎「ほう…」 光実「お待たせ!兄さん!」 貴虎が、とあるカフェで ノートパソコンの画面を見ながら、何かを考えている所へ、光実がやって来る 貴虎「来たか。光実」 光実「はい!兄さん、それは?」 光実は、貴虎のパソコンの画面を見て問う 貴虎「これか。いや、メガへクスとの戦いを通じてな やはりある程度 戦力を残して置いた方が良いのでは と思ってな」 すると、貴虎はツールケースのような物の中から、戦極ドライバーとメロンロックシードを取り出す 光実「やはり、ある程度は 必要なのかも知れませんね」 光実が、笑いながら 貴虎に言う 貴虎「あぁ。あいつが、力による支配は無意味だと気付かせてくれた。だからこそ、極力 この力には頼りたくないんだ」 光実「けど、メガへクスとの戦いを通じて ある程度の戦力は残して置くべきだという結論に至った そういうことですよね?」 貴虎「その通りだ。万が一のことがあっては ならんからな」 光実「にしても、凄く平和になったと思いませんか?この沢芽市!前までは、どんよりとした空気が立ち込めていたのに」 貴虎「たしかにそうだな」 貴虎も、珍しく笑顔を見せる 貴虎「ただ」 貴虎が、表情を変えて言う 光実「どうしました?」 貴虎「お前も知っているだろう。数日前に、トラックによる衝突事故があったこと」 光実「えぇ」 貴虎「あれ以来。不可解な情報を聞くようになってな」 光実「不可解な?」 貴虎「あぁ。なんでも、怪物を見たとか」 光実「まさか…インベス?いや、インベスゲームによる ビートライダーズの抗争は終わったはず…」 貴虎「その通りだ。そこで、俺は 今、こうしてその件に関して 調べているんだ」 貴虎は、再び パソコンの画面を見せる 光実「なるほど…」 その時、遠くで女性の悲鳴が聞こえた
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