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それが間違いだった。
あたしのスカートの前がめくりあがって、御開帳。
何故だろう、その時に限って、反対車線側の男子と視線が交わった気がした。
顔のパーツは、はっきり見えないけど、あんぐりと口を開いてるっていうのはなんとなく分かる。
見られた。
そう実感して、ようやくスカートを押えた。どうしよう。これは恥ずかしすぎる。恥ずかしすぎる。
「恵麻、スカートめくれた」
と、宮子は笑うけど。それどころじゃないよ。
なのに、気にもせず、信号を渡る。どうしよう。絶対、見られた。
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