浮遊霊

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ヒロは、病院のベッドの上にいた。 「あぁ、左腕が骨折か!頭は、無事だったみたいだな、ヘルメットしてて良かった。」 今日は、ブチや叔母さんが見舞いに来てくれた。 面会時間も過ぎて、やたらと疲れたので、少し早いが眠ることにした。 どのくらい寝ていたのであろう? 院内は、消灯時間で、辺りは薄暗い。 しばらくして、 「なんだ!ヒロ、どうした?」 「あぁ、ゆう子か、」 「その左腕は?」 「あぁ、工場で事故ってな、」 「なんて、ドジだな、」 「なんだとー!」 しまった!つい大声を出してしまった。 「しっ、静かに、、」 「なに言ってる、わたしの声は他の人には聞こえないよ、バカじゃね~、 」 「このーー」 と言いかけて、ヒロは、口を塞ぐ。
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