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そこでヒロは、風呂場から聞こえる、何気ない音にも敏感に反応する。
カラーン♪
ああ~~顔が熱くなってきた、思考回路が変になる。
頭を冷やさなきゃ、と思って。
キッチンに行き、大きめのグラスに氷とアイスコーヒーを注いで自分の部屋に戻る。
しばらくして、ゆう子が風呂から上がって、ドライヤーを取りに来る。
バスタオルを巻いて、長い髪を乾かしていた。
「あのなーゆう子、女の恥じらいというものはないのか?」
「はぁーなに?いいじゃないか、わたしとヒロしかいないんだから、」
「だから、独身男の部屋だぞ、」
「うっ、何かするのか、ヒロ?」
「いゃ、何もしないけど、、、」
ヒロは、着替えのパジャマを持って。
「じゃ、風呂に入るとするか、」
「大丈夫か?片手で、背中流してやろうか?」
「いゃ、大丈夫だよ、ゆう子が居ない時も平気だったから、」
「そっか、ギブスはいつ取れるのか?」
「いゃ、医者に聞いてみないと分からない、」
『そっか、早く治ればいいな、」
ゆう子は、珍しくヒロのことを心配している。
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