霊の穴

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坂上学園の二年生 五味宏(ごみひろし)と田渕弘毅(たぶちこうき)は、 霊の穴に探検しに来ていた。 「ここが、霊の穴か?」 「そうだな、」 「しかし、不気味だなぁ、」 「あった、あれが例の絵だょ、」 その絵とは、多彩な色で描かれた、裸体の美少年の絵である。 背中を見せこちらを向いてる美少年。美しく妖艶な顔立ちに虜になる。 二人は、その絵を見て固まっている。 全てが凍り付くブライニクル(死の氷柱)のような現象に遭遇したみたいな悪感を感じる。 突然、冷たい風が頬を通り過ぎて、背中がゾクゾクとして、きみ悪くなって慌ててトンネルから抜け出す。
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