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しばらく、榮吾と京伍は、沈黙していた。
「そうだな、榮吾のいうとおり、病は気からっていうからな、」
「だから、弱音を吐かないで生きつづけてくれないか?これはボクだけじゃなくて、ゆう子ちゃんがここにいたら、そう言うと思うよ、」
「うぅーん、榮吾の言うとおりだなぁ、」
「そうだよ、空気の綺麗な山形で静養してくれないか?兄貴、」
「あぁ、分かった、榮吾のいうとおりにするよ、頑張るから、俺、」
「その意気、兄貴が生きつづけてくれることが、ボクの生き甲斐だからな、」
「よしっ、病気に負けるもんか、俺、頑張って生きてやる。」
それから、メイドの佳代さんを呼んで、いつもの二人に戻るのであった。
京伍は、山形へと帰って行く。
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