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そのお姉さんを部屋に案内して、冷えた麦茶を置き、テーブルに向かい合うように座る。
「まずは、ボクは、五味宏と申します。」
「私は、田崎彩香と申します。」
麦茶を飲んで、
「その子が、妹の沙也加ですね、」
「そうなんですか、沙也加さんというのですね、」
「お友達が妹を見かけたっていうもので、あのスーパーで探していました、」
「そうでしたか?」
隣りのナミは、ヒロの服を掴んだままにいた。
怯えているようでもある。
「大丈夫だから、、」
ヒロは、掴んでいる手を握り返していう。
「あの~、お姉さん、ボクから言い聞かせますから、今日のところは帰ってもらえますか?」
「でも、、仕方ないですね、記憶喪失では、、」
それから、お互いの連絡先を交換して、彩香さんは今日のところは帰ってもらった。
その彩香さんは、福島県に住んでいる。
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