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ヒロとナミは、家に帰ってみると、田崎彩香さんが、ハイヤーから出てくるところであった。
「こんにちは、五味さん、良く決心してくれました、ありがとうございます、」
「いぇ、沙也加ちゃんにとって、これが幸せかなぁ、って思ったもので、、、」
「それじゃ、行きましょうか？沙也加、」
田崎彩香は、半ば強引に沙也加の手を引いて、ハイヤーに乗せる。
後ろの窓ガラスを開けて、沙也加は、ヒロに向かって。
「さようなら～～」
「……………」
それから、ハイヤーは走り出す。
後部座席を乗りだして、ヒロを見てる沙也加。
なんだか、悲しげな表情を浮かべている。
ヒロは、走り去るハイヤーに手を振り、、、
跡を追い駆けるように走った。
ハイヤーが見えなくなるまで、手を振りながら走った。
完全にハイヤーが見えなくなると、ヒロの目に涙が溜まる。
ぼとぼと下に落ちていく。地面が濡れるぐらい泣いた。
堪え切れない思いが、声となり大声で泣いていた。
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