1人が本棚に入れています
本棚に追加
/89ページ
しばらくして、榮吾から電話が入る。
「もしもし、ゆう子ちゃん、姉さんに聞いたところ、兄貴は二三日旅をして、入院するみたいだょ、」
「えっ!旅って、何処に行くつもりなんでしょう?」
「あっごめん、実は姉さんが以前から入院するように勧めていて、ボクに会って観念したみたいで、その前に兄貴のわがままで1人旅をさせてもらってる、という訳なんだ、」
「そうなんだ、わがままだね、」
「ほんとだね、人がこんなに心配してるというのに、兄貴が帰って来たら、又、ボクのところへ連絡くれるかな?」
「うん、分かった、ほんとに何処行ったんだろう、」
「それは、姉さんも聞いてないみたいだょ、そのあたりも聞いといて、」
「はい、わかりました、」
「それじゃ、お願いね、ゆう子ちゃん、」
「はい、バイバイ、榮吾さん、」
最初のコメントを投稿しよう!