虹の石

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ピンーポン♪ 「はーい、どちらさま、でしょう、」 ヒロは、返事が無いので、恐る恐る玄関を開ける。 「えっ!なんで?」 それは、ナミであった。後ろから、ゆう子が顔を出す。 「ぼーっと、してないで、中に入れろ、ヒロ、」 「あぁ、どうぞ、」 ヒロは、ナミをキッチンに座ってもらい、ブチに電話して、ナミが来ていることを伝える。 直ぐに、ブチがやってくる。 「どうした、ナミちゃん?」 「ボクも知りたい、」 ゆう子が、なぜ、連れて来たか説明する。 あれから、お姉さんと帰ってからの事をナミから聞いたことを話す。 ナミが記憶喪失になる前から、お姉さんに虐待を受けていた。 すなわち、お姉さんは、DVであった。 しかも、お姉さんの入ってるカルト教団に無理矢理入信させられていた。 これは、ゆう子がナミに乗り移つて分かったことであった。 そんなことをゆう子が淡々と話して聞かせる。 ヒロとブチは、驚きと怒りを感じていた。
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