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ゆう子は、榮吾のプレゼントのヒールを履いてみる。
「うん、似合ってる、綺麗だよ、」
「ありがとう、榮吾さん、こんなだったら、普段着じゃなくて他の着てくれば良かった、」
「大丈夫、何着ても似合うから、そのプロポーションだとモデルさんになるといいよ、」
「えっ!わたしがモデル?お誠治でも嬉しい、」
「お誠治じゃ無いよ、ほんとうにそう思うから、」
「ありがとう、榮吾さん、」
それから、みんなはお酒もだいぶ入ってきて、酔い潰れてる人もいた。
ゆう子は、榮吾を誘って中庭に行く。
「そうそう、ゆう子ちゃんは、ボクの何処が良いの?」
「やっぱり、舞台の榮吾さんかな?」
「やはり、舞台での女形が良いのか!役どころは何が1番良かったかな?」
「うーん、そうね、雪姫も良かったけど、やっぱり、初舞台の藤娘が1番良かった、」
「その藤娘は、ボクじゃ無いよ、ここだけの話だけど、あの藤娘は、兄貴なんだ、」
「えっ!榮吾さんじゃ無くて、京伍さんだったの!」
あの初舞台の日の榮吾は、前日に階段から落ちて、足を骨折してしまった。テーピングをしっかり巻いてれば演じることはできても、当日、40℃の熱を出していた。
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