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ゆう子は、深呼吸をして、心を落ち着けさせる。
「わたし、わたし、京伍さんが好きです、愛してるの、、」
「ゆう子ちゃん!」
京伍の返事も待たずに、ゆう子は抱き付いていた。
「どうしたの、ゆう子ちゃんが好きなのは、榮吾だろう?」
「ううん、本当に好きなのは、京伍さんと解ったの、だから、だから、」
そう言ったあとゆう子は、言葉が出ずに抱き付いて泣いていた。
そんなゆう子に京伍は、優しく髪を撫でてやる。
どのくらいそうしていただろうか、落ち着いたゆう子は、京伍の顔を見上げて。
「わたしが京伍さんを好きだったのは、初舞台の日からだと解ったの、」
「それって、榮吾から聞いたのか?」
「榮吾さんを怒らないで、わたしが無理矢理聞き出したの、あの藤娘は、京伍さんだったって、」
「そうか、解ってしまったか?」
「それで、それで、わたしと結婚してください、京伍さん、」
「それって、プロポーズだねぇ、」
京伍は、ゆう子の顔を見て、真剣な眼差しで、
「ありがとう、俺もゆう子が好き、愛してる。」
京伍は、ゆう子が何かを言おうとした口を塞ぐ。
優しくキスをする。ゆう子は、嬉しくて嬉しくて、涙が止まらない。
この時の二人に言葉はいらない。気持ちを伝え合った二人に幸あれ、、、
……………漫画完……………
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