成仏?

6/7
前へ
/89ページ
次へ
そして、ヒロは、自宅に帰ってくる。 「ただいま、ナミちゃん、」 「お帰りなさい、」 「これっお土産、」「ありがとう、ヒロくん、」 お土産とは、帰り際榮吾に頂いたチェリーのタルトである。 「それで、どうだった?ヒロ、」 ゆう子が飛んできて、ヒロに結果を急かす。 「ゆう子、ナミが居るから、あとで、、」 ヒロは、ナミを晩ご飯を買い物に行ってもらう。 「ゆう子、ちょっと、外に出ようか?」 「何処行くんだ?」 「まぁ、着いて来な、、」 ゆう子は、ヒロの後を追っていく。 ヒロは、近くの公園でベンチに座る。ゆう子も隣りに座ってる。 「京伍さんに、漫画渡してきたよ、」 「ありがとう、ヒロ、それで、、」 ヒロは、新幹線の中で考えていた嘘をゆう子に話していく。 「そうか、良かった、これで思い残すことはないな、」 「あぁ、やっと成仏できるな、ゆう子、」 「ヒロと別れるのは、ちょっと寂しいけど、やっと、、、」 そのあと、言葉が詰まって、ゆう子は、泣いていた。 「そろそろ、お迎えが来たようだ、ヒロ、」 「もう行ってしまうのか?ゆう子、」 「うん、わたしは、、、」 「なんだ?ゆう子、」 「わたしは、ヒロと会えて楽しかったよ、ある意味幸せ者だなぁ、」 「うん、ボクもゆう子と会えて良かったよ、」
/89ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加