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撹拌
足らない足らない物足らない
どんなに沢山付け残しても
貴方の足跡物足らない
不満をぶつけて姿を隠す
求めて彷徨い見つけた先で
私の土壌は荒らされる
そろりそろりと忍び寄り
ドカドカ土足で踏み込んで
グシャグシャ全てを踏みにじられた
荒れて廃れた渇いた土壌は
優しい足跡恋い焦がれ
迂愚な己に嗟嘆する
されども其処から動けない
貴方を求める資格なぞ
とうに喪失しているさ
このまま朽ちて滅びるが
魯鈍な私の運命だろう
だのに何故
貴方は変わらぬ足跡つけた
荒れた土壌に優しい口吻
柔らかな熱を注ぎ込む
渇き果てた土壌から
新たな潤い湧き出でる
詰って私は逃げたのに
蔑み私は消えたのに
私でいいのか貴方はいいのか
その問い掛けに貴方は頷く
その手に携えた温かな土を
この手に取って合わせよう
ゆっくりゆっくり攪拌しよう
今度はもう間違えはしない
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