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そしてそのしばらくの後…
自らが引き起こした水害の中、
「はふーん……」
と満足そうな息を吐き出す長男。
そしてその傍らで
「くっ…タイミングが遅かったんか…?もっとこう、発射されるタイミングを瞬時に見切り、発射されると同時にカバーを…」
とシャドーボクシングならぬ、シャドーチンブロックを繰り返す、文字通り水の滴るイイ男の姿があった。
冬可は思う。
「(それ…絶対に発射されたのを見てから被せるんじゃなくて、始めっから被せとくもんやでな…)」
と。
冬可は知っている。
実際にこの商品を使った殆どのユーザーが、
「それまで履かせていたオムツをチンチ○に被せておけば良いだけの話なので、必要ない」
とコメントしている事を。
それからしばらく。
夫の
「ちょ……おまっ…!!威力強すぎだはぁぁぁーー!!」
だの
「ちょっと待っ…!!口……!口に入っ…ぎゃっぱぁぁぁーー!!」
だのという絶叫が数度に亘って響き渡り、仙家のベビーベッド周辺でおしっこブロックを見ることは無くなったという。
《イクメンあるある・その1。「夫が単独で嬉々として買ってくるものは、大体しばらくすると只のオブジェに成り果てる。」》
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