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「また、我が家のなかで、ひとり、死人が出てしまった…」
華子は、HERMES(エルメス)の白い高級ハンカチで、CHANEL(シャネル)のリップで色づいた口元を抑えた。
重喜は神妙な面持ちで、テーブルを見つめながら話した。
「しかも、図書室だ…。この間の、華乃のお友達が亡くなった場所と同じだ…」
「お父様。颯太くんは、友達ではないわ…。恋人だったのよ…」
華乃が、重喜に負けないくらいの神妙な面持ちで、言う。
「そして、またもや、華乃のお友達が亡くなってしまった…」
「だからお父様…。学くんは、友達じゃないわ。新しい恋人だったの…」
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