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「うるさぁい!黙るのだよ!」
バァン!!
「きゃあ!」と華乃。
「にゃあ!」とふらわぁがぁでん。
重喜が両手でテーブルを叩いた衝撃で、ロウソクの炎が揺れた。
隣の席の華子が硬い面持ちで、華乃の背中を撫でる。
「とにかくだ!これでもう三人目だぞ!今度こそ、我が花園家に世間からの非難の目は、避けられないのだよ!」
重喜は鼻息を荒くし、怒鳴ったが、一転静かに話した。
「一体、あの家はどうなっているんだと…。呪われているんじゃないかと…。なぜ、華乃のお友達ばかりが、こうも花園家の中で、立て続けに亡くなるのかと…。しかも、図書室ばかりで…」
ふいに重喜は、チラリと菜月に目をやった。
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