夏の華

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今日、入籍したはずの龍神と、 私に内緒で何かを解決しようとする金森くん。 どちらも気になって、 家で勉強が手につかない。 もうすぐ試験があるのに。 ………″スッキリして摘鳴さんと付き合いたかと!″ ………金森くん、まさか、あの東京から来た男の行方を追ってる? 確かにあの男が捕まって、あさみさんや龍神に近づかなくなれば、私は安心する………。 でも、 どうやって追うの? 名前もわからないのに? せめて、宿泊先がわかれば…警察に教えられるのに、 私たちが知っていることは………ただ… 『あ』 ………レンタカー? ひらめきに近いものが頭を過り、 そのまま家を飛だして、私も動きたかった のに、 Rirrirrirrirrirrirto♪ 再び、電話が………。 「もしもし?………」 てっきり、また、金森くんだと思ったけれど、 その声の主は、彼ではなかった。 「輝子!大変よ!」
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