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――一年後。
夏。
「裕海のバーカ!なんで花火に浴衣着てこんとさぁ!お前、男をなめとるとか?」
今年も花火大会に、多くの人達が集まって、沢山のカップルが恋を育んでいる。
「何で女は浴衣じゃなきゃいけんと?
文句いうなら男も浴衣着てこいさ!」
裕海と篤くんも、
ケンカばっかりしながらも、
今年も一緒に夏を過ごしていた。
「それに比べ、輝子は可愛いよなぁ、
浴衣超似合うー!
なんか、こう、
演歌歌手って感じぃ?」
篤くんの微妙な言葉に、
飲んでいたジュースを吹いたのは金森くんだ。
「それ、誉めとらんて!」
こうやって一緒に夏を過ごせる仲間がいて、
そして、
恋人もいる。
こんなに幸せなことはない。
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