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「本物って?」
雪実は意味がわからない。大勢の斑鳩メイ子の正体も、木玉倉の考えも。
「つまり、レジデンス茜台に住んでいる斑鳩メイ子は人間ではなくロボットだったのだ! 道理でロボ子が作りやすいと思ったわい」
「え?」
雪実は木玉倉の解釈が信じられず、だいじょうぶか、この人は、と心配した。
「いかん。それより、これをどうにかしないと――」
「でも……」
陸続とドアから現れる斑鳩メイ子たち。リビングは、彼女たちで立錐の余地もないほどになってしまっていた。
「とにかく、まずはドアを閉めるんだ!」
木玉倉は超空間ドアにとびついた。
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