第1章

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ーー 「おはよう!」 今日から私は高校生。 制服のリボンと校章の色が変わっただけのささいな変化だったけど、いつもと少しだけ違う制服に袖を通した私は、元気にリビングに降りていった。 「おはよう、美香、早いじゃない」 そう言って私の前にトーストを置いたのはお母さん。 それに同意したのが、双子の妹の瑠香。 「本当。お姉ちゃんのせいで何度遅刻しかけたことか」 私と瑠香は違う高校に通っているため、私が間に合うギリギリの電車だと、瑠香は遅刻するのだ。
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