物語の始まり

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俺の名前は[柊 凍夜] 学業がメインといえどスポーツや恋愛、遊びなどを楽しむ高校生。 まぁ先日入学式を終えたばかりだがな。 しかし、俺は高校に入学する前から、新たな出会い、友情、恋愛とかは考える事は無かった。 世間一般の人や昔の俺だったら、努力に勝る才能は無い …とかほざいてたろう。 昔の俺だったらな。 ん?今は違うのかって? 俺だって、昔のままの気持ちを持っていたかったさ。 でもここ数年でそんな事はただの妄想、夢物語だと思い知らされた。 今も隣にいる[神龍寺 聖夜]によって。 神龍寺 聖夜は天才だ。 こいつが失敗したことを見たことがない。ましてや何かに対して努力するのも見たことがない。 それなのに、何をやっても成功する。 経験したことも無いことでも… それに加え、家柄もよく顔も特上だ。 だからこいつの周りにはいつも女共が絶えない。 そんなこいつにも欠点はある。 自身はそんな周りの気持ちにも気づかない。 有り得ない程の超鈍感野郎という事だ。 だから周りの女はいつもこいつの取り合ってる。奴らは、他の男に気が無いことをアピールするために近くにいる男を攻撃する。 被害に合わない為に、こいつの近くに行く男はいない。 でもこいつはいつも俺の近くにくる。俺が拒否してもだ。 おまけにこいつはかなりのトラブルメーカーだ。 何かあるとすぐに首を突っ込むくせに、自分は何もせずに、その処理は全て俺に回ってくる。 だから俺はいつも生傷が絶えず、不良や道を外れた人に狙われる事も絶えない。 こいつのやることなすこと全て正当化され、俺に全てのしわ寄せがくる。 その他もろもろ、まだまだ言い足りない事だらけだが、こいつに出会ってから…俺はひねくれ者になったと言っていい。
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