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「凍夜~今日は部活ないの?」
「あぁっ?…お前アホか。部活は入ってねぇよ。帰宅部だ帰宅部。
いつも俺に付きまとってるんだからそれくらいわかれ鈍感間抜け野郎。」
─ちょっとあなた、その言いぐさはなによ。あなたみたいな人でも聖夜君が一緒に帰ってあげてるのに─
─聖夜君が話しかけてるんだから感謝して返事したらどうですの─
はぁ(´ヘ`;)またビッチが絡んでくるか。
「鬱陶しいこのビッチ共が。誰も一緒に帰って欲しいなんて頼んで無いだろうが。」
『なっ…誰がビッチですって…聖夜君…私達はそんなんじゃ…』
「大丈夫だよ皆ありがとう」
─ハワァワァ~聖夜君─
「凍夜は僕の親友だから、別にこのくらい普通だよ。凍夜も彼女達に酷い事言わないで謝りなよ。」
「はっ…酷い事?本当の事じゃねえか。だいたいいつもいつもからまれる俺の事も少しは考えろ。」
「凍夜は何を言ってるの?彼女達はみんな優しくてとてもいい子だよ」
やっぱりか…やっぱりお前には何をいっても無駄みたいだな。
「っチ…あ~ハイハイ、ど~もスイマセンでした。」
「凍夜、そんなふざけた言い方じゃなくてちゃんと彼女達に謝らなきゃダメだよ。」
…あ~本当うるせぇなぁ…
─危ないっ─
っドン
……………はっ?
何?俺押された?なんで……子供が乗ってる三輪車がきたから?
ちょっと待て、今こっちに押されたら左からトラックが…
ブーブブブッブーキキ~……ドン
「キャァァァァァァァ」
…俺は…こいつに…殺され…るのか…
「そんな…凍夜…………手が…足が……
うわぁぁぁぁ…
僕が…僕が押したから…僕が殺したのか…
嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「聖夜君のせいじゃない。聖夜君は悪くないです。」
…ビッチ共が、何か言ってる…
「でも…僕が凍夜を押したから…」
「聖夜君は三輪車から助けただけですの。
私見ました。そのあとそいつが勝手に道路まで逃げただけですの。
だから、聖夜君は悪くないです。」
「…そうなの?…そうだよね。僕のせいじゃないの…僕は悪くないんだね…みんなありがとう。」
……なんだよ…それ…ふざけんなよ………
お前が…押したん…だろ…
俺は……お前に…全てを…奪われ…
命…まで……奪われ…る…のか…
だめだ…もう…意識…が
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