帝…会議…獣人

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「村を襲った魔物は、今までの調査の中で森から出ることは殆ど無かった。しかしだ…お前が何も考えずに依頼の時に環境を破壊しまくったせいで、住処が無くなり、食料も無くなっちまったから村を襲ったんだよ。」 「僕は魔物を倒す為に仕方なく魔法を使ってただけだ。環境に少しくらい影響が出るのはしょうがない。 きっとその調査が間違ってるんだよ。」 勇者は今回は開き直り、こちらが間違ってると言ってきた。 「あっ?この世界に来て数週間のお前が、数十数百年前からの事実や調査を否定するとは…お前は神なのか?ふざけるな。 次だ…Cの書類だ。」 運ばれて来た書類は…今までの2つの書類よりかなり分厚く内容が多い事が想像できる。 「…これは…酷い… 彼女と歩いていたらギルドの人に暴行された。 娘と歩いていたらギルドの人に誘拐犯にさせられる所だった。 友人にお金を借りてたら、ギルドの人にその友人が暴行された 広場で演劇をしていたら、ギルドの奴が乱入してきて台無しにされた。 お店で品物を手にとって見てただけで、ギルドの人に泥棒扱いされた。 ………………  他にも沢山ある。ひどすぎるよ あなた達は、いったい何をやってるんだ。それでもギルドを纏める帝なのか…… なんでこんな人達を見逃してるんだ…」 「王女よ……こいつはこんな事を言っているが、お前は何か言う事があるか?」 先ほどから書類を見て、もう死んでるかのように色の無くなった王女に問いかける。 「これは………全て私達と一緒にいるときに勇者がやった事です…」 勇者は王女が言った事が信じられ無いのか… 「なに言ってるのエリス…僕はそんな事はしてないよ。一緒にいたんだからわかるでしょ。」
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