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しばらくすると真剣な表情になり、話し始めた。
「で、あのさ……この依頼なんだが……お前たち3人で行ってきてほしいんだ。……ダメか?」
「はぁ?! ちょ、リーダー?」
「……なんでですか、ムート君?」
「俺は依頼書の整理とか、今日来た大量の依頼があるんだ。それに、ギルドに提出しなければいけない書類がまとめ終わってないんだ。
……本当は、王都周辺の依頼に任せて、俺の仕事を減らそうとしたんだけどね…」
ムートが笑いながら言うと、マハトは、呆れた顔になって言った。
「おい、冗談だろ?」
すると、ムートは、真剣な顔で言った。
「王都周辺の依頼は冗談だが、生態調査の依頼は、本気だ」
「「「はぁ?! マジかよ!!」」」
3人は、揃って叫んだ。
フーヌンまでもが、「マジ」と言ったのは意外だった。
昔から一緒にいたけど、敬語以外でしゃべることは、ほぼなかったし…
「まぁ、社会勉強ってことで、がんばれよ。生態調査だし、戦うとしても、お前らなら余裕だろ?
ってことで、よろしくな!」
「一応きくが、俺たちに拒否権は?」
「そんなの、あるわけないだろ」
「はぁ……」
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