夜風にあたって

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「ほら、言わんこっちゃない」 主任は座り込んだ私に手を差し伸べてそのまま抱きかかえてくれた。 「すみません…」 謝った先に見上げた主任の顔が近くて思わず見入る。 本当、綺麗な顔してるな…。女の子たちがキャーキャー騒ぐのも分かる気がする。 「見つめるなよ」 「すみません…」 人の顔をまじまじ見るなんて失礼なことしてしまった。 私はもう一度謝る。 「違くて。キスしたくなるだろ?」 「…」 「それともねだってるの?」 「違っ…」 「もう黙って」 その言葉と伴に唇が塞がれた。
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