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しかし、主任は私の言葉に戸惑ってしまったようで瞬きを数回繰り返し驚きの表情を浮かべていた。
自分で言ったことなのに、急に恥ずかしくなって今更後悔した。
「やっぱりいいです!気にしないで…」
先程とは打って変わって重くなってしまった空気を変えたくて早口にそう言うと一瞬で唇が塞がれた。
「んっ…」
啄むようなキスじゃない。深い深いキスだった。
「ちょっ…主任っ…」
唇を割って主任の舌が入ってくる。次第にそれは私のそれと絡み合い、嫌らしい水音となってマンションの廊下に響き渡る。
こんなに明るい場所で恥ずかしいとか、近所の人に見られてたらどうしようとか、そんなことどうでもよくなってしまうほどの熱いキスだった。
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