夜風にあたって

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「んっ…っ…」 息が苦しくなって、主任の唇から逃れようと顔を背ける。 そうしてやっと唇が離れると、私はその場に崩れ落ちた。 はぁ…はぁ…はぁ…。呼吸が苦しい。肩で息をするのが精いっぱいだ。 そんな私とは反対に主任はやはり涼しい顔をしていた。 「どうして…」 余裕なの?と聞きたかったけど、乱れる呼吸のせいで続く言葉が出てこなかった。
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