夜風にあたって

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「ごめんなさい…」 私は、とりあえず謝った。 急に泣いてごめんなさい。突然部屋に入っちゃってごめんなさい。の二つの意味を込めての謝罪だった。 「ごめんなさい…でも、呆れないでください…」 「えっ?」 「ため息…ついてたから…。呆れられちゃったのかなって思って…」 頭で考えていたことを素直に言葉にした。 今日の私は変だ。普段なら絶対あんな行動とらないのに。 何で、あの時主任の冗談を笑ってかわせなかったんだろう…。 冷静になると次第に小さな後悔が心に芽生えた。
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