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足を止める。
すると急に立ち止まったことで雪歩がこちらを見上げて「どうしたの?」と瞬きを数回繰り返した。
「人見?」
「なあ、せっかくだからそこの店に寄り道しようぜ?」
「え? でも、いいの? 人見、ああいうの好きだっけ?」
「まあまあ」
雪歩のオレンジと白のボーダーシャツの袖を引っ張って誘う。
少々困惑していた様子であったが、やはり興味があったのか一歩店に踏み込めばすぐにこちらに付き従った。
店内には色とりどりの多様な形をした天然石が並んでいる。
俺の相棒が気になっていたのは、いわゆるパワーストーンというやつだった。
そして小さな店構えでありながらもその専門店であるここには、ネックレスやペンダントなどの手作り用の石や、加工されよく研磨された天然席のピアスや指輪なども取り扱われていた。
目を惹かれていたのはこういうのが好きだったのだろう、雪歩は店内に入るとショーケースの中に飾られたアクセサリーを眺めて目を輝かせている。
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