3人が本棚に入れています
本棚に追加
(; ∀)「くそが…」
考えてみれば、大狸と九尾の狐なんかに勝てるわけなかったんです。だけど、僕は必死だった。
(;∀・)「俺は…妹も助けられないのかよぉ…」
僕は気付けば泣いていました。一目もはばからずに。大声で。
(´・ω・`)「…」
大狸は静かに僕を眺めていました。
十分くらいし、僕が泣き止むと大狸が話しかけてきました。
(´・ω・`)「…大丈夫かい?」
( う∀・)「だ、大丈夫です…いきなり襲いかかったりして申し訳ない」
(´・ω・`)「構わない。それより、何があったんだい?」
僕は狸に事情を話した。狸は真剣に聞いてくれたが、狐は心底めんどくさそうな目をしていた。
(゚、゚トソン「ショボン様、早く帰りましょう。そんな男に時間を割く必要はありません」
(´・ω・`)「まぁ待ってくれよトソン君。僕のちょっとした気まぐれさ」
(´・ω・`)「なるほど、妹さんが重い病でそのために大妖の血液が必要なのか…」
( ・∀・)「は、はい。ですが、私にはそんな実力は…」
狸は懐から短刀を取り出し
(´・ω・`)「そぉい!」
自分の腕に突き刺した。当然、血が吹き出る。
(´-ω・`)「いつつ…トソン君、瓶あるかい?」
狐から瓶をうけとり、腕から溢れる血を瓶でうけとる。
(´・ω・`)「少しだが、受け取りなさい。妹に関わる話は放っておけない主義なんでね」
( ・∀・)「あ、ありがとうございます!このご恩は一生忘れません!いつか必ず…」
(´^ω^`)「うん、貸しにしておくよ。それより早く妹さんを救っておいで」
(゚、゚トソン「ショボン様の気まぐれはよくわかりません。何故あんな人間風情に…」
(´-ω-`)「救える命は救っておいたほうがいい。そうは思わないかね?それがたとえ人間だろうと、妖だとしても、ね」
(゚、゚トソン「…人間と妖は違うものですよ?」
(´-ω・`)「同じようなものさ」
最初のコメントを投稿しよう!