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マスターの入れてくれたコーヒーを
上品に啜りながらかれんさんは
興味津々に私に聞いてくる…
「……で、どうなの?あなた達…?」
えっ……?
「……もう、鈍いわね~!氷雨君と芽衣子、あなたの二人の関係の事よ~?」
ドキッ……私と氷雨??
「……な、なにを勘違いしてるか…分かりませんが…っ…私と氷雨は付き合って無いですってっ!」
アイツだけは絶対にないっ!
神に誓って言える…!
アイツがあの日、私を馬鹿にして
からアイツは天敵になったのだ…
だから……ないっ…!
私は唇を尖らせながら…不満げに…
チーズケーキを突き刺して、
ひとかけら口に入れる…
んんっ……濃厚で…チーズが蕩けるように舌の上で奏でる…
「……本当に…美味しそうに…食べるわね~」
あっ……我を忘れて何をしてるの私っ……
恥ずかしくなって…頬が赤く染まる…
俯いて、また、一口…口に運んだ…
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