第2章

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マスターの入れてくれたコーヒーを 上品に啜りながらかれんさんは 興味津々に私に聞いてくる… 「……で、どうなの?あなた達…?」 えっ……? 「……もう、鈍いわね~!氷雨君と芽衣子、あなたの二人の関係の事よ~?」 ドキッ……私と氷雨?? 「……な、なにを勘違いしてるか…分かりませんが…っ…私と氷雨は付き合って無いですってっ!」 アイツだけは絶対にないっ! 神に誓って言える…! アイツがあの日、私を馬鹿にして からアイツは天敵になったのだ… だから……ないっ…! 私は唇を尖らせながら…不満げに… チーズケーキを突き刺して、 ひとかけら口に入れる… んんっ……濃厚で…チーズが蕩けるように舌の上で奏でる… 「……本当に…美味しそうに…食べるわね~」 あっ……我を忘れて何をしてるの私っ…… 恥ずかしくなって…頬が赤く染まる… 俯いて、また、一口…口に運んだ…
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