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最後見た姿が
そのものの最後の姿として
記憶される
人も物も別れ際
最後の姿がその想い出の最終の映像として心に残る
余計なものはもういらない
その姿のままで最後になっていたらどんなにも
心の片隅で
想い出が鮮明に映し出されていくことだろう
ことの終末を見届けるのは
決して悪くはないが
必要ではない
ことの終末を見届けてしまったら
それはそれでそこまでを受け止めなくてはならない
真実は全て知らなくてもイイ
そのころ合いをうまく付けていくのも粋なものだ
あえて最期を見届けるのも性分なのだろう
不器用でも器用でも
トメ子は決して振り返ることなく半世紀にわたり暮らしたその地を去った
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