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「確かに、簡単に忘れちゃうほどの浅い付き合いじゃなかったですけど、和也との別れが悲しくて泣いてるわけじゃありません!!」
悔しい…。主任は私のこと本気じゃなかったの?
「変な勘違いしないでください!!」
私はそう言い放って、その場から立ち去ろうと足をマンションのエントランスへと進めた。
「おい、待て」
しかしその足は主任の呼びかけによってピタリと止まる。
「悪かった…。明の気持ち分かったから…。行くなよ」
「嫌です…」
「待てって!」
私はその声を無視して、再び足を進める。
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