626人が本棚に入れています
本棚に追加
和也の背中を見送りながら私は何度も彼の背中に謝った。
幸せにしてあげれなくてごめんね。
ちゃんと気持ちを伝えられなくてごめんね。
大好きだったよ…。ありがとう。
和也と過ごしたいくつもの季節を思い出しながら、私は静かに涙を流した。
自分ばかり傷つけられたと思ってた。けど、彼も心の奥底で私には見えなかった傷を抱えていたのかもしれない。
最後にもう一度見えなくなった和也の背中を思い出して、呟いた。
「ありがとう…。幸せになってね…」
最初のコメントを投稿しよう!