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しかしあろうことか主任は一緒にエントランス内へと入ってきた。
そして、私の前に周りこむ。と同時に私の足は止められてしまった。
「何なんですか?帰って下さい」
「疑ってごめんって…。でも、俺いつも不安だったから…」と言って項垂れる主任。
「だから…ちゃんと話したじゃないですか…。別れましたよって」
「でも明、電話では何もないって言ったろ?」
「あぁ…。あれは、主任をこれ以上傷つけない為に言ったんですけど…」
「余計に心配したから…。もうあぁいうのはやめてくれよ」
「分かりました…」
私がそう言うと主任は少し微笑んだ。
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