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「てきとうに座ってて下さい…」
部屋に入るまで私と主任の間に会話はなかった。
「あぁ…。ありがとう」
「何か飲みますか?」
「じゃあ、お水を貰おうかな」
そう言いながら主任はテーブルの前に腰を下ろした。
主任は落ち着かないのか辺りをキョロキョロと見渡していた。
「あんまり見ないでください…。恥ずかしいです」
「あぁ、ごめん…。つい。女の子の部屋入るのってなんかさ…」
主任の言葉に、胸がチクリと痛む。
女の子の部屋に入るのは、初めてじゃないんだろうな…。
なんて、変に考え込んでしまっている自分がいた。
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