総務部の元カノ

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ずっとその場に立ち尽くしていると、主任と佐倉さんがこちらに向かって歩いてきた。 二人はどうやら私の存在に気付いていなようだ。 どうしよう…。 「あれ、明?」 逃げる場所もなく、とうとう私は見つかってしまった。 「あっ…主任。お疲れ様です…」 「お疲れ…。こんなところで何してたんだ?」 「えっ…。えっと…会社からさっき出てきて…」 まさかずっと主任たちを見てましたなんて言えるわけもなく、私は慌ててそう言った。
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