総務部の元カノ

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座り込んだまましばらく時間が経った頃、インターホンが鳴った。 こんな夜に誰だろう…? 不信に思いながらもドアノブに手をかけた時だった。 「明…あけて」 ドアの向こう側から主任の声が聞こえた。 「さっきはごめん…。明…いるんだろう?あけてよ…」 ドアノブにかけた手を私は静かに下ろした。 「何しに来たんですか…?」 「明に会いに来た…」 「こんな夜遅くに部下の家に何の用ですか?」 可愛くない言葉が次々と口から出てしまった。
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