総務部の元カノ

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お礼を言ってさっき買ったコーヒーの缶に手をかける。 「でもさ、何か怖いんだ…」 「何が?」 「主任の優しさが…」 主任は相変わらず凄く優しい。私を想ってくれているのがひしひしと伝わってくる。 だからこそ怖い。もしいつか主任の気持ちが変わってしまったら、私は和也の時以上に引きずるだろう。 「何でよ?」 「和也みたいに、突然別れを言われたら…私、立ち直れないと思うの…」 私も主任が大好きだから、怖い。 いつか振られちゃったらどうしようって考えると、変な妄想が渦巻いて夜も眠れない程だ。
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