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恥ずかしい勘違いに、顔が熱くなる。
ここまで酷いと重症だ。主任の靴音とハイヒールの靴音を間違えるなんて…。
はぁー…。
無意識にため息が零れた。
変に力んでいた力が抜けて、呆然とする私の顔にそっと温かい手が触れる。
温かい手の主はもちろん主任だ。
「明…泣いてた?」
しまった!思い、咄嗟に主任から目を逸らす。
マンションの廊下はいくつもの蛍光灯に照らされていて、明るい。
こんな酷い顔、見られるなんて最悪だ…。
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